ゴム動力機

   ゴムの伸縮する性質を利用して、巻き込んだゴムの戻る力を動力にプロペラを回転させ機体を空中高く上昇させた後、滑空させる模型飛行機です。
竹ひごを曲げて作るライトプレーン(別コーナーで紹介しています)から、機体の大きさ、構造等によってクラス分けしそのクラスによって機体に装着できるゴムの重量を制限して競技を行うものまで、ゴム動力機にはさまざまな種目があります。




国内で行われる競技会のクラスは、国際級(F1B、F1G)と国内級(R級)などがあります。
競技会では、1回の飛行時間の最大を120〜300秒MAXと定めて、機体が手から離れた時点から時間を計り5回〜7回の飛行合計タイムで競います。


      ワインダーを使ってF1B機のゴムを巻く


写真はF1Bの飛行機です。
ウェークフィールドとして知られて、ゴムを動力としたこのクラスは、1920年代にさかのぼる、最も古い国際的なカテゴリーです。
主翼の長さが、約1.7mで直径60cmのプロペラを装備しています。
専用のワインダー(ゴムを巻く道具)で、ゴムを引っ張りながら450回程度巻きこみます。
ゴムの力を最大に引き出すための巻き方にも個々にいろいろ工夫があります。

現在のF1Bはゴムの重量を最大30グラムと制限しているので、限られたゴムの力を最大限に引き出すために、機体には仕掛けが施され、それをタイマーで制御しています。


           F1B機の発航の瞬間


発航されたF1B機は、最初に投げた力で上昇し(ここまでは人力)その後プロペラが回転し始め、ほとんど垂直に近い角度で上昇した後、徐々に右旋回上昇に移り約45秒程でプロペラが停止するまで(地上から100mぐらいまで)上昇を続けます。
プロペラの中心部分には、プロペラが停止した時点で、胴体と平行に折りたたむ仕掛けがあります。
上昇の後は、プロペラを折りたたんで空気抵抗を減らした状態で、滑空に移行します。








Copyright of this homepage It is in the JMA free flight committee.