競技規定(改)
令和7年4月1日発効
(2025年改定)
日本模型航空連盟スケール委員会
現在の公式競技規程であるF4C、F4Hに加え、現在までトライアル・ベースで実行されてきた国内ルール
であるスケール・スポーツマンクラスの体制化を図るために次の2種類のスケール・スポーツマンクラスを設け、
規定を定めます。
中上級クラス:スケール・スポーツマンクラスA(呼称:SSC−A)
従来のスケール・スポーツマンクラスに全得点の25%の割合で静止審査得点を加える。
飛行審査得点75%+静止審査得点25%が総合得点となる。
※提出ドキュメンテーション資料詳細については別添参照。
初級クラス:スケール・スポーツマンクラスB(呼称:SSC−B)
従来と変わらず、スケール競技初心者向けに飛行審査得点のみの競技。
A:一般規定
1.参加資格要件
a)最大重量は燃料を除き15Kg(F4C競技規程6.3.2.1:一般規格に準拠)。
b)参加機体は自作、他作、ARF、その他「実機」のスケールモデルに限られるが「自作規程」は無い。
c)実機スケールモデルとしての判断が困難な場合、参加機体の適格性については競技委員長が最終決定す
る。
d)その他諸事項については、F4C競技規定6.1:一般規則の項に準拠。
B:飛行審査
a)飛行審査は、A、Bの2クラスに分けて行いF4C、Hの飛行審査に準じる。
SSC−Aクラス:
規定演技の離陸、及び進入と着陸の2演技に加え、水平8字飛行、360度降下旋回を含む選択演技8
演技の、フルパターン10演技での飛行審査とする。
SSC−Bクラス:
規定演技の離陸、及び進入と着陸の2演技に加え、選択演技6演技を行い、全8演技での飛行審査とす
る。
(水平8字飛行、360度降下旋回は含まなくても良い)
注)水平8字飛行、360度降下旋回を含め、選択演技の飛行順は任意とする。
※E付則2-1、2-2(飛行審査採点表)参照
b)スケール・スポーツマンクラス用として定めた"K値"を採用して飛行審査を行う。
※E付則1(SSC−K値)参照
c)競技は基本的に2名の審査員により2ラウンド行い、得点の高い方のラウンドの点数を飛行得点とし、
最終成績の総合得点は、飛行得点を1,000点で平準化された得点で行う。
また、競技会への参加者数、時間的制約等でやむを得ない場合に限り、マルチフライトラインでの競技
運営、もしくは選択演技科目を減じることが出来る。
※マルチフライトライン:
競技に於いて複数の飛行審査を同時に行う。その場合ジャッジズ・ラインは複数となり、審査員は各々
のフライトライン毎に2名とし、別途「フライトライン・コーディネーター」を1名設ける。
審査員は公平性維持の為、1ラウンド毎にセットで入れ替わる。
C:静止審査(対象はSSC−Aクラスに限る)
a)静止審査資料は以下とし、各項目1〜3枚程度の資料を提出する事とする。
1)図 面:雑誌、プラモデル等に付属の簡単な3面図で可。コピーでも可。
2)写 真:モデル機体の出来れば三面写真。コピーでも可。
3)色彩資料:雑誌、プラモデル等の箱等に描かれた色彩画でも可。コピーでも可。
b) 静止審査は、外形、色彩、スケール・エフォート(努力度)を審査する。
※E付則3(静止審査採点表;SSC−Aクラス)参照
C ) 静止審査に先立ち、5m以内に近寄らない距離ですべての参加機体を観察し、与えるべき得点の配点基
準を設定し、相互比較しておかなければならない。
D:最終成績
a)SSC−Aクラス
総合得点=飛行得点(max1,000点)+静止得点(max250点)。
ここに、飛行得点:飛行審査得点を1,000点で平準化された得点。
静止得点:静止審査得点を250点で平準化された得点。
b)SSC−Bクラス
総合得点=飛行審査得点を1,000点で平準化された得点(max1,000点)。
※総合得点が同点の場合、飛行審査得点の高い者を上位とする。更に得点が同じ場合は、低年齢者を上位者
とする。
E:付則1(SSC−K値)
(参考:FAI SPORTING CODE VOLUME F4 6.3.2.10、6.3.2.11)
離陸 K=11
水平8字飛行 K=8
360度降下旋回 K=8
シャンデル K=7
ウイングオーバー K=7
インメルマン・ターン K=7
宙返り1回 K=7
スプリットS(リヴァーサル) K=7
ロール(ノーマル) K=7
ロール(ポイント・ロール) K=8
ロール(バレル・ロール) K=8
ストール・ターン K=7
ノーマル・スピン(3回) K=8
キューバンエイト K=8
リヴァース・キューバンエイト K=7
ハーフ・キューバンエイト K=7
ハーフ・リヴァース・キューバンエイト K=7
レイジーエイト K=8
背面飛行 K=7
デリーターン K=8
右又は左へのサイドスリップ K=8
プロシーデュア・ターン K=7
低速直線飛行 K=7
三角形周回飛行 K=7
四角形周回飛行 K=7
一定高度の直線飛行(上限高度6m) K=7
片発低スロットルでの直線飛行(多発機に限る) K=8
爆弾または燃料タンクの投下 K=7
パラシュート K=7
オーバー・シュート K=8
タッチ・アンド・ゴー K=8
着陸装置もしくはフラップの出し入れ K=7
主題実機による一つ目の飛行操作(事前説明が必要)K=7 or 8
主題実機による二つ目の飛行操作(事前説明が必要)K=7 or 8
着陸 K=11
E:付則2−1(飛行審査採点表−1;SSC−Aクラス)
E:付則2−2(飛行審査採点表−2;SSC−Bクラス)
E:付則3(静止審査採点表;SSC−Aクラス)
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